行政法の勉強①
行政の行為の分類
- 内部的行為: (非権力的事実行為のみ)
- 外部的行為
- 法行為
- 権力性あり
- 抽象的: 法規命令
- 具体的: 行政行為
- 権力性なし
- 抽象的: (想定されない)
- 具体的: 行政契約(など?)
- 権力性あり
- 事実行為
- 権力性あり
- 義務の不履行あり: 強制執行行為
- 義務の不履行なし: 即時強制
- 権力性なし: 行政指導
- 権力性あり
- 法行為
行政指導に関する判例と判旨
最判平成9・8・29(教科書検定)
教科書検定において、条件付合格として特定の記述に対する改善意見を付した文部大臣の行為が違憲であるかが争点に含まれた。
- 教科書検定では法的根拠を有し検定不合格とする根拠になりうる「修正意見」と、根拠を有しない「改善意見」が存在する。
- 改善意見は行政指導である。
- 本件で教科書著者は修正意見のみに従い、改善意見については最終的に従わなかった。
判決の要点
- 最終的に著者が改善意見に従っていない
- またその過程においても改善意見を強制した事実などもない
上記の点から強制力のあるものではなく、違憲ではないとした。 上記を満たせば違憲となる可能性があることが示唆されているが、一方のみで満たされるか両方を必要とするかはあきらかでない。